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ジブリに恋して

シルバーウィーク初日に
大阪・天保山にあるサントリーミュージアムでやってる
『スタジオジブリ・レイアウト展』に行ってきた。

  Photo
   ↑入り口では壁一面の巨大なポニョがお出迎え

作品名ならいざ知らず、
普段アニメを観ない大人にすら
名前が知れ渡ってる制作会社ってすごいよなぁ〜。

それもこう言うては失礼やけど
悪い言い方すれば出来損ない
制作途中の状態のみを展示して
これだけの人を集められるんやから
ほんまに感心する。
『ナウシカ』や『ラピュタ』を
リアルタイムで観ていない若い人たちや、
僕の親世代の老夫婦まで駆けつけてたもんなぁ〜。
出来上がった作品の完成度がずば抜けて高いからこそ、
その製作過程をのぞいてみたい欲求に駆られるんやろうね。

多くの人の期待に長年答え続け、
そしてこれからもそのプレッシャーに負けず、
新たな作品を生み出し続けて行くやろう。
そういうブランドイメージを確立したものすごい制作集団
それがスタジオジブリなんやわ。

そもそもレイアウトとは
「一枚の紙に、背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、
 カメラワークの有無やそのスピード、撮影処理など、
 映画で表現されるすべてが描かれる『設計図』とも言えるもの」
らしい(図録より抜粋)。

  Photo_3
   ↑アシタカの表情も凛々しい、図録の表紙

アニメ制作での分業制を効率よくする為の
必然として生み出されたこのシステム。
「責任者が各担当者に出した指示を展示してる」
なんて書き方をすると身もふたもないけど
まさにそういうこと。
展示されてる各レイアウトの片隅には
「0.125ミリずらす」なんて指示が走り書きされてた。
素人の僕にはたったそれだけのズレで
何が変わるんやろうなんて思ったりも…。

指示なんやから各担当者に伝わればそれでオッケーなはずやから
それなりにラフに書いてるもんやと思ったら大間違いやった!
もうこれって完成形ちゃうの?!ってぐらいの緻密さ。
鉛筆のみで描かれたレイアウトで、
キャラクターの居ない風景なんて
ちゃんと色を付ければ
もうそれは立派な風景画になるやろう。

指示を出す側が
例え「やりこまなきゃ気がすまん!」って性格やったとしても
ここまで書き込んだものを指示として出してきたら、
担当者はこれを上回るものを完成させなアカンねんもんなぁ〜。
こりゃぁ〜大変やろうけど、やりがいもある仕事やな。

一人のカリスマのもとに
歯車がたくさん集まって出来上がった組織ではなく、
レベルの高い職人たちが協力し合って
一つのものを生み出していく集団。
ジブリって僕にはそう思えた。

これだけの手間をかけて
生み出された作品やって知ってしまったら、
もうポップコーンとコーラ片手に気軽には観れんって(苦笑)
正座して観てみようかなぁ〜(笑)

ジブリと聞いて思い浮かぶのは
『ナウシカ』以降の劇場作品やけど、
実は『アルプスの少女ハイジ』や『母を尋ねて三千里』や
『未来少年コナン』や『じゃりん子チエ』や
『赤毛のアン』や『名探偵ホームズ』なんかも手掛けてて、
子供の頃夢中になって観てきた作品に
思いがけず久しぶりに出会えて嬉しくなった。

懐かしい作品たちを観て
なんで僕がジブリ作品に心躍るか分かった気がした。
押し付けがましいぐらいに全面にメッセージを押し出す訳でもなく、
かといって目立たない根底では
いつの時代も色あせない普遍的で大切なものをしっかりと描いてる。
最近は結構メッセージ性が強くなってきてる感じもするけど。
そして程よいエンターテインメント。
それを誰もが心地よく受け入れられる
優しい絵のタッチで包み込んでる。
もう観てるだけで心地エエんよね。

1300ものレイアウトをじっくり堪能。
気付けば3時間近くも眺めてた。
自分でもこんなに時間が経ってるなんてビックリしたわ。
それぐらいにのめり込んだ濃い時間を過ごせたわ。

  2
   ↑みんなが思い思いに描いたまっくろくろすけを
    壁一面に貼る来場者参加イベントもあった

帰り道、
『名探偵ホームズ』のエンディング曲で
ダ・カーポの名曲『空からこぼれたSTORY』が
頭の中でグルグル流れ続けた。

もう観に行ってから数日経つのに
いまだに頭の中で流れ続けてる。

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