『キュ−ティ−ハニ−』 - 愛すべきアホ -

キューティーハニー
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監督 庵野秀明
脚本 高橋留美 / 庵野秀明
出演 佐藤江梨子 / 市川実日子 / 村上淳 他


=ストーリー=

一年前に生まれたアンドロイド、キュ−ティ−ハニ−。
如月博士が開発した究極の技術『Iシステム』をねらう
秘密結社パンサ−クロ−。
『Iシステム』本体であるチョ−カ−を持つハニ−に
パンサ−クロ−の魔の手が伸びる。


僕の使う『アホ』って言葉にはいくつか違う意味があって
その時々で使い分けてる。

 1・・辞書に載ってるどおり、人をけなすとき
 2・・言葉自体に全く意味がなく、合いの手ようなモノで
    人の話にツッコミをいれるとき
 3・・間の抜けたような、なさけない感じやねんけど
    なぜか愛おしく感じるモノに対して評価するとき

ちなみに上記1と『バカ』の意味は同じでも
関西人の僕にとっては全然違うって言っていいぐらいの言葉。

『バカ』は冷たく突き放した言葉。
『アホ』はけなしつつも、ほんのわずかやけど
言葉に愛情が含まれてる。

関西人みんながそう感じる訳やないけど、僕がそう感じる
理由の中には『関西人の血』が少しは関係してると思う。

で、この映画『キュ−ティ−ハニ−』
「『アホ』な映画やなぁ〜」っていうのが僕の感想。

観てるこっちが恥ずかしくなるくらいのケレン味たっぷりな内容。
リアリティ−を求め過ぎてる最近の映画にはない、ふざけっぷり。

服の代わりに下着姿をゴミ袋で隠して、町中を走る主人公。
海ほたるが大渋滞になるくらいの、何百台ものパトカ−の群れ。
パンサ−クロ−のアジトに地下から突き上げられた東京タワ−が
最後には元の位置にきれいにスッポリおさまったりする。

でも、ふざけっぱなしでは終わらず
この映画は愛をテ−マとして語っている。

生い立ちや環境を乗り越えた上でのハニ−の
「それでも好き」と言える芯の強い愛情の深さ。
例えるならヤクルトスワロ−ズの五十嵐投手なみの豪速球のような
ど真ん中直球のベタな愛をテ−マにしている。

リアリティ−重視の映画の中で愛を語ると
「何を青臭い事言ってんねん!」と冷めた目で
見られがちになると思う。
でもこのケレン味たっぷりの世界観が、青臭さを
中和してくれて、ど真ん中直球の愛っていうテ−マを
照れずに受け止める事ができる。

見た目カッコ悪いが芯では熱く語ってるこの映画って
正しくないかもしれんけど、ウルフルズのAAP(アホアホパワ−)に
通じるモノがあると思う。

普段の生活の中に笑いや『ボケとツッコミ』が染み付いてる
関西人にとっては理解しやすい『ダサかっこいい』感覚が
詰まったこの映画。
関西人の僕やからこそ『キュ−ティ−ハニ−』は
「『アホ』な映画やなぁ〜」と感じる
愛すべき作品の一つなんやわ。


[パンフレット評]
 じっち的点数(★=1点、☆=0.5点、5点満点で評価)
  『キュ−ティ−ハニ−』パンフレット   ★★★☆

 価格   ¥700(税込)
 サイズ  小 (大・中・小 3段階評価)
 ペ−ジ数 多 (多・中・少 3段階評価)
 備考   story comic 付


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『グッバイレ−ニン』 - ウソついてもいいんです -

グッバイレ−ニン
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監督 ヴォルフガング・ベッカ−
脚本 ベルント・リヒテンベルク
出演 ダニエル・ブリュ−ル / カトリ−ン・ザ−ス /
   チュルパン・ハマ−トヴァ / マリア・シモン /
   フロリアン・ル−カス 他


=ストーリー=

東ドイツの体制に批判的で、
デモに参加し警官と揉み合うアレックス。
社会主義を信じ東ドイツに忠誠を尽くす母クリスティア−ネは、
そんな息子の姿を見てショックのあまり心臓発作で昏睡状態に陥ってしまう。
自分の責任だと感じたアレックスは必死に看病を続ける。

8ヶ月後奇跡的に目覚めたクリスティア−ネ。
だがその間にベルリンの壁は崩壊し、
東ドイツはなくなろうとしていた。
医者からは母に「もう一度強いショックを与えたら命取りになる」
と告げられる。
東ドイツのなくなる事を知って、
母がショックを受けてはいけない。
世の中は何ひとつ変わっていないフリをしようと、
アレックスは奔走する。


「ウソをついてはだめです」
みんなそう教えられてきたと思う。
でもウソをついた事のない人がどれだけおるんやろうか?

学校や仕事をズル休みするために。
自分の失敗をごまかすために。
見栄をはるために。
ウソをつくつもりがなくても、つい大げさに話し過ぎると
ウソをついてるのとかわれへん。
誰でも一つぐらいウソをついてそうやね。

こうしてみるとウソって、自分の利益のためにつくものやと気付かされる。

でも「グッバイレ−ニン」の主人公アレックスは違う。
母親クリスティア−ネの体調を悪化させないよう、必死にウソをつきまくる。
友達や恋人を巻き込んで、母親をごまかし続ける。

あまりにミエミエでばれそうなウソやから、思わず笑ってまう。
でも間が抜けてるけど必死な姿に、
アレックスの母を想う優しさがひしひしと伝わってくる。

こんなアレックスの行動を見て
「ウソはだめだ!」と否定できるやろうか?

これからは

「ウソをついてはだめです」
  注・人をきずつけたり
    利己的で保身のためのウソのみで
    人の助けるためにつくウソはのぞく

こう僕は解釈することにするわ。
ウソも方便って言うしね。


[パンフレット評]
 じっち的点数(★=1点、☆=0.5点、5点満点で評価)
  『グッバイレ−ニン』パンフレット   ★★★★☆

 価格   ¥600(税込)
 サイズ  小 (大・中・小 3段階評価)
 ペ−ジ数 多 (多・中・少 3段階評価)
 備考   特製紙袋入、東西ドイツ統合2年間の年表付


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