『父、帰る』
  - 言わな分からん -

監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ
脚本 ウラジミ−ル・モイセエンコ / アレクサンドル・ノヴォトツキ−
出演 イワン・ドブロヌラヴォフ / ウラジミ−ル・ガ−リン /
   コンスタンチン・ラヴロネンコ 他


=ストーリー=

写真でしか見た事のない父さんが
12年ぶりに帰ってきた。
突然のことに戸惑う兄弟。
父は何も語らず、二人を湖への小旅行に誘う。


言葉ってほんま大事やで!

長年連れ添った夫婦なら何を考えてるか
言わなくてもだいたい分かるって人もおる。
サッカ−で言うところのアイコンタクトってやつやね。

でもそれはお互いの信頼関係がなせる技やん。

この映画の兄弟にとって
写真で見た事しかない父は
いくら血がつながっていても
他人っていってもエエぐらい接した記憶がないんやで。
それやのに、お互い何も話さずギクシャクしたまんま。
そりゃ子供達からしたらどう接してエエか分からんと思うわ。

じゃあ父親が歩み寄ればエエんやけど、
恐ろしく不器用であまりにも素っ気無い態度で接してまうねん。
12年間どこにいたかの説明も全くなしやで。
父親は母親にくらべて子供と接するのが下手かも知れんけど、
もうちょっと頑張らな。
12年間の溝を埋めるために旅行に誘ったんちゃうの?
もっと話せよ、父!

そんなんやから一向にお互いの気持ちが近づかへん。
兄は幼い時に父と接した記憶がほんの少し残ってるから
どんなに父に突き放されても、
なんとかコミュニケーションとろうと努力してる。
でも弟は父との思い出がまったくないから、
ほんまにこいつは父親なんかっていう疑いが膨らみだして
粗暴な態度の父に憎しみすら抱いてまう。
歩み寄ろうとする兄の行動にすら反感をおぼえるねんな。

観てる側は神の視点やから
親子双方の、気持ちはあるのにまったく伝わらへん展開に
焦れったくてやきもきしてまう。

お互いの気持ちに気付かんまんま、
猜疑心と憎しみで我慢の限界を超えてもうた弟がとった
行動のせいで最後には・・・。

こんな展開ありなん?
父と子の気持ちが分かってるからこそ、
この希望のない終わり方は
あまりにも重い。重すぎるわ。

この終わり方は逆説的に
「話さなければ思いは伝わらない」
ってことなんやろうけど
僕としては受け止めるには重過ぎて辛いわ。

「男のしゃべりはみっともない」っていうけど、
伝わらんまんま嫌な思いするぐらいやったら
煙たがられても話し掛けなアカンよなぁ。
話過ぎも黙り過ぎもアカンってことは分かってるんやけど、
このさじ加減は難しいわ。


[パンフレット評]
 じっち的点数(★=1点、☆=0.5点、5点満点で評価)
  『父、帰る』パンフレット   ★★★

 価格   ¥700(税込)
 サイズ  小 (大・中・小 3段階評価)
 ペ−ジ数 中 (多・中・少 3段階評価)
 備考   劇中に登場する謎は最後まで全く明かされへんけど
      パンフレットを読んでも謎について一切ふれてへん。
      謎解きには全然役にたちません。
      監督にとってはそんな細かいトコはどうでもエエんやろね。


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『DEEP BLUE ディ−プ・ブル−』
  -青い星に住む生き物達-

DEEP BLUE
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監督 アラステア・フォザ−ギル / アンディ・バイヤット
脚本 アラステア・フォザ−ギル / アンディ・バイヤット
出演 海中、海に面する場所に生息する生き物達
   ナレ−ション - マイケル・ガンボン


=ストーリー=

海中、海に面する場所に生息する生き物達の
普段人間が見られない姿をカメラが追い続ける。


映画には二つの種類があると思う。
後でビデオやDVDで観ればいいやんと思う映画と
どうしても劇場の大画面で観たいと思う映画の二つ。

この『DEEP BLUE ディ−プ・ブル−』は後者の映画やわ。

お目当てのカッコイイ俳優や美人女優のドアップが観れる訳やない。
ピクサ−などの度胆を抜かれるCGが観れる訳でもない。
ただ普段観る事ができへん生き物の姿を
追い続けるだけの映像やねんけど、
大画面に耐えられるだけの美しさやねん。
その映像は、どうしても大画面で観なアカンって
思わせるだけの美しさやで。

ただ美しいだけでは飽きてしまって90分も観続けられへん。
最後までスクリーンに目が釘付けになる程の魅力を放ってるんが
今まで見た事のない色鮮やかな生き物や
過酷な条件を生き抜く生き物の姿。

あぁ鳥やったんやって再認識させられる、
空を飛ぶように泳ぐペンギン。
干潮時に巣穴から出てきて、砂浜をものすごい数で埋め尽くし
移動するカニの大群。
魚を捕まえるために、ビックリする程深くまで潜る海鳥。
敵から身を守るために寄り添い、巨大なボール状の塊になるイワシ。

生き物ってキレイやね、可愛いねってだけやないねん。
食物連鎖の中、生きるか死ぬかの壮絶な日々を生き抜く姿までを映し
生き物を犠牲にして生きてる人間にとって、生き物とは何かをあらためて
考えるきっかけを与えてくれるドキュメンタリ−やわ。

普段見られない姿を提供するって点では、
日本最北端の動物園、旭山動物園も同じやね。
見せ方に工夫を施して、動物のいきいきとした
野生のような姿が見られるらしい。
檻の中で寝転がってるだけの動物を見ても、おもしろないもんなぁ。

それにしてもつくづく生き物って
おもしろい形や奇抜で派手な色してるよなぁ。
もし生き物は神様が作ったモノやったとしたら、
神様ってものすごく型破りなデザイナ−やで。
人間には思い付かんデザインやもん。

技術が進み宇宙に出ていって色々調べてるけど、
地球には人間が知らんモノがまだまだいっぱいあるんやし、
環境破壊し続けんと、人間が行動をあらため地球を見つめ直さなアカンね。
まずは「レジ袋いりません」とかから始めてみようかな。


[パンフレット評]
 じっち的点数(★=1点、☆=0.5点、5点満点で評価)
  『DEEP BLUE ディ−プ・ブル−』パンフレット   ★★★★

 価格   ¥700(税込)
 サイズ  小 (大・中・小 3段階評価)
 ペ−ジ数 中 (多・中・少 3段階評価)
 備考   登場する各種動物の解説、スチール付
      パンフレットというよりも動物図鑑のよう
      裏表紙のアンコウのドアップがインパクト大
      生き物の写真が美しいが一部カラーでないのが残念


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『トロイ』 -王子様の暴走-

トロイ
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監督 ウォルフガング・ペ−タ−ゼン
脚本 デイビッド・ベニオフ
出演 ブラッド・ピット / エリック・バナ
   オ−ランド・ブル−ム / ダイアン・クル−ガ− 他


=ストーリー=

スパルタとトロイ両国が長年にわたる戦いの終結を祝って
宴を開いていた。
そんな中、トロイの王子ヘクトルの弟パリスは
スパルタ王メネラオスの妻へレンに一目惚れし奪い去ってしまう。
これをきっかけにトロイはギリシア軍を敵にまわした
大規模な戦争へと突入していく。


はぁ〜、何コイツ!
ほんまムカツク奴やなぁ。

いくら絶世の美女かなんか知らんけど、他国の王の妻に
一目惚れしたからって自分の国に連れ帰るか?
兄ヘクトルの忠告も聞かんし。

それが原因で戦争が始まって、引くに引けんようになってから
「これは自分の責任」やから決闘すれば全てが丸くおさまると思ってやんの。
国が動くぐらいの大事になってるのに、今さら個人の問題ちゃうやろ!

自分の身がどうなろうと愛を貫く為に闘う?
『愛を貫くオレってカッコイイ』って自分に酔ってるだけのナルシストやん。
こういうのを愛とは言わん。ただのエゴやわ。
どれだけ人が死んでると思ってんねん。
おまけに簡単に負けてもうて、さっさと逃げ出すし。
うわっ、ダサ過ぎるで、パリス。

最後には、プリセウスと出会い愛を知り、戦う理由が功名心から
愛に変わりつつあるアキレスを、敵やから当然とはいえ殺してしまうんやで。
価値観が変わり、これからって人間を殺してしまうなんて!
ええかげんにせぇ、パリスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

なんか映画『トロイ』の感想やなくて、パリスの悪口になってもうたわ。

こんなええかげんな奴のせいで戦争がおきて
死人がたくさんでるなんて信じられへん。

今世界中の国を治める側の人間の中に
こんなええかげんな奴が、どうかいませんように。


[パンフレット評]
 じっち的点数(★=1点、☆=0.5点、5点満点で評価)
  『トロイ』パンフレット   ★★☆

 価格   ¥700(税込)
 サイズ  中 (大・中・小 3段階評価)
 ペ−ジ数 中 (多・中・少 3段階評価)
 備考   人物相関図付


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